【2014/06/28-29】WORLD ORDER FAN TOUR 2014 in 越後湯沢 : 1号車バスガイドさん篇。
一日目。
1号車がゆるゆると東京駅を発ち、ガイドさんが第一声のご挨拶をします。
道中のSAなどで、観光バスは同じ会社のものも含めてたくさんあるため、目印に猿の人形をぶら下げています、とのこと。
黄色くて、両手足が必要以上に長い猿。
ある男性ファンの方の一声で、その猿は私たちの間では通称「うっちー」ということになりました。
おそらく元々の名前はちゃんと付いているであろう猿。
ガイドさんは「うっちー」が誰なのかよくわかっていない様子ながらも、その猿が一泊二日の間だけ「うっちー」であることを快諾してくれました。
新潟に着くまでの間、マイクを使ったファンの話、WORLD ORDERのCD、DVDが常に車内を満たしていたため、ガイドさんも多少はWORLD ORDERについて認識できたようで、ホテル到着前のお言葉では、
「初めてちゃんと聴いたんですが、いい曲ですね。ダンスも見入ってしまいますし。なんだか私、少しずつハマってきている気がいたします」
とコメントし、ファンたち歓声をあげつつ拍手。
「うっちーはどうでしたか?」との問いかけに、「うっち…あ、失礼しました、内山さん、素敵ですね」と、思わずつられてあだ名で呼びそうになったのを謝りつつ、返答。
その、うっちーについて尋ねられて答える時の表情の苦笑いぶりが、まさしく、“うっちーを初めて見た人”の反応そのもので、ファンたち笑いながらさらに大きな拍手。
この瞬間、ガイドさんは、見事、1号車のファンたちの心をがっちり掴んだのでした。
−−−
二日目。
運動会の会場へと向かうべく、再び1号車に乗り込んだ私たち。
昨日と変わらない笑顔で迎えてくれる、ガイドさん。
バスが走り出すと、さっそく、ガイドさんが一言。
「皆様、目印のこの子、覚えていてくださってますか?」
(うっちー!)
「そうですね、うっちーです。昨日は私、眼鏡をかけさせるのを忘れておりました。うっちーといえば、眼鏡がなくてはいけませんよね」
そう言いつつ見せてくれた、黄色いお猿の顔には、眼鏡とは表現し難い、マスク・オブ・ゾロのような、ヤッターマンのような、黒いゴーグルのようなものが…。
このお猿、いろいろと小物があるみたいなので(実際、雨模様だったツアー中、小さなビニール傘も付属していました)、ゴーグル?も用意があったのかもしれません。
…どういう経緯で準備してくださったのかはよくわかりませんが、意気込みはものすごい伝わるアイテム。
お猿を“うっちー”として存在させてくれるために、わざわざ…本当にありがたいことです。
さらにガイドさんが言いました。
「私、すっかりWORLD ORDERが気に入ってしまいまして、昨日の夜、何曲かダウンロードして聴き込んでいます。動画も観て…後輩(たぶん、2号車のガイドさん)に横から『先輩、ハマり過ぎです』って言われたりして」
ファンたち、大喝采。
お気に入りの曲は、「やっぱり、最初に聴いた『WORLD ORDER』ですね」とのこと。
…本当に、この話を聞いた時は、感動すら覚えました。
ガイドさんは、このイベントのご案内は“お仕事”なわけですし、特に興味がないままでビジネスライクにこなそうと思えば、いくらでもこなせるはずです。
ファン側も、別にガイドさんがWORLD ORDERファンじゃなくても構わないし、彼らについて全然知らなくたって、「そういうもんだよね」と思えるはず。
それなのに、わざわざ自腹で曲をダウンロードして、貴重な自由時間をWORLD ORDERの音楽や映像を見聞きするために費やしてくれたガイドさん。
「推しメンは誰ですか?」との声に、「私は、そうですね…上(ジョウ)さん?…上西さん?がいいなあと…うっちーですか?うっちーもいいんですが、でもうーん…やっぱりジョニィさんが…」と、ニコニコしながら真剣に答えてくれるガイドさん。
うぅぅ、感涙。
すでに、無意識のうちにあだ名で呼んでしまってるレベルのハマりぶり。
−−−
さて、そんなこんなで、運動会が終了し、帰りのバスに乗り込みます。
お見送りで手を振ってくれるメンバーの様子に、「さあ皆様、これで最後の最後ですよー。全力で手を振っていきましょう」と、後押しの声を掛けるガイドさん。
もう、ファンたち全力全開。
「…皆様、お疲れ様でした。実は、私たちも2階のところから運動会を見させていただいていたのですけれども」
と、話し出すガイドさん。
運動会といえば、閉会の挨拶の時の“うっちーの涙”がハイライトですが。
「最後のうっちーの挨拶は感動的でしたね…私も、皆様の後ろで一緒にボロボロ泣いてしまいまして…後輩から、『先輩、ハマり過ぎです』と言われつつ、もう私も、皆様の輪の中に一緒に参加させていただいてもいいんじゃないかと思えてきまして…」
ファンたちといえば、どよめきを通り越して、驚愕でしばらく誰も何も言えずに彼女を見つめるばかり。
「来年のファンツアーは、私も皆様側のお席に座っているかもしれませんので、その時は、どうか温かく見守ってやってください」
少し照れ臭そうに、でも相変わらずのニコニコ笑顔でそう語るガイドさん。
が、ガイドさぁぁぁぁん!!!!!
−−−
いよいよ東京駅に着く直前。
ガイドさんは最後の挨拶と共に、私たちに歌をプレゼントしてくれました。
きっと、“歌のプレゼント”は、観光バスには付き物で、ガイドさん的には慣れっこなのかもしれませんが、今回は、『WORLD ORDER』のサビという、あんまりアカペラには向かない曲でした。
歌いにくそうに、それでも一生懸命歌いきってくれました。
最高の笑顔で、最高の態度で、1号車の中に最高の連帯感をもたらしてくれた、ガイドさん。
このファンツアーがこんなにも素晴らしかった要因の一部には、確実に彼女の存在があります。
接客・サービス業は、『相手の立場を考え、相手の気持ちを思いやって行動すること』という基本中の基本が、正しく実践できている、素晴らしい人だと思いました。
それも、彼女自身も楽しそう(少なくとも、私にはそう見えました)で、無理矢理やらされている様子は一切感じさせない姿勢。
同じサービス業に従事する以上は、彼女のような人を見習わなくてはならないんだなあと痛感しました。
素敵な素敵なガイドさん。
本当に、お世話になりました。
ありがとうございました。
今度は、ファン側の座席で一緒にいられたら嬉しいなあ。
1号車がゆるゆると東京駅を発ち、ガイドさんが第一声のご挨拶をします。
道中のSAなどで、観光バスは同じ会社のものも含めてたくさんあるため、目印に猿の人形をぶら下げています、とのこと。
黄色くて、両手足が必要以上に長い猿。
ある男性ファンの方の一声で、その猿は私たちの間では通称「うっちー」ということになりました。
おそらく元々の名前はちゃんと付いているであろう猿。
ガイドさんは「うっちー」が誰なのかよくわかっていない様子ながらも、その猿が一泊二日の間だけ「うっちー」であることを快諾してくれました。
新潟に着くまでの間、マイクを使ったファンの話、WORLD ORDERのCD、DVDが常に車内を満たしていたため、ガイドさんも多少はWORLD ORDERについて認識できたようで、ホテル到着前のお言葉では、
「初めてちゃんと聴いたんですが、いい曲ですね。ダンスも見入ってしまいますし。なんだか私、少しずつハマってきている気がいたします」
とコメントし、ファンたち歓声をあげつつ拍手。
「うっちーはどうでしたか?」との問いかけに、「うっち…あ、失礼しました、内山さん、素敵ですね」と、思わずつられてあだ名で呼びそうになったのを謝りつつ、返答。
その、うっちーについて尋ねられて答える時の表情の苦笑いぶりが、まさしく、“うっちーを初めて見た人”の反応そのもので、ファンたち笑いながらさらに大きな拍手。
この瞬間、ガイドさんは、見事、1号車のファンたちの心をがっちり掴んだのでした。
−−−
二日目。
運動会の会場へと向かうべく、再び1号車に乗り込んだ私たち。
昨日と変わらない笑顔で迎えてくれる、ガイドさん。
バスが走り出すと、さっそく、ガイドさんが一言。
「皆様、目印のこの子、覚えていてくださってますか?」
(うっちー!)
「そうですね、うっちーです。昨日は私、眼鏡をかけさせるのを忘れておりました。うっちーといえば、眼鏡がなくてはいけませんよね」
そう言いつつ見せてくれた、黄色いお猿の顔には、眼鏡とは表現し難い、マスク・オブ・ゾロのような、ヤッターマンのような、黒いゴーグルのようなものが…。
このお猿、いろいろと小物があるみたいなので(実際、雨模様だったツアー中、小さなビニール傘も付属していました)、ゴーグル?も用意があったのかもしれません。
…どういう経緯で準備してくださったのかはよくわかりませんが、意気込みはものすごい伝わるアイテム。
お猿を“うっちー”として存在させてくれるために、わざわざ…本当にありがたいことです。
さらにガイドさんが言いました。
「私、すっかりWORLD ORDERが気に入ってしまいまして、昨日の夜、何曲かダウンロードして聴き込んでいます。動画も観て…後輩(たぶん、2号車のガイドさん)に横から『先輩、ハマり過ぎです』って言われたりして」
ファンたち、大喝采。
お気に入りの曲は、「やっぱり、最初に聴いた『WORLD ORDER』ですね」とのこと。
…本当に、この話を聞いた時は、感動すら覚えました。
ガイドさんは、このイベントのご案内は“お仕事”なわけですし、特に興味がないままでビジネスライクにこなそうと思えば、いくらでもこなせるはずです。
ファン側も、別にガイドさんがWORLD ORDERファンじゃなくても構わないし、彼らについて全然知らなくたって、「そういうもんだよね」と思えるはず。
それなのに、わざわざ自腹で曲をダウンロードして、貴重な自由時間をWORLD ORDERの音楽や映像を見聞きするために費やしてくれたガイドさん。
「推しメンは誰ですか?」との声に、「私は、そうですね…上(ジョウ)さん?…上西さん?がいいなあと…うっちーですか?うっちーもいいんですが、でもうーん…やっぱりジョニィさんが…」と、ニコニコしながら真剣に答えてくれるガイドさん。
うぅぅ、感涙。
すでに、無意識のうちにあだ名で呼んでしまってるレベルのハマりぶり。
−−−
さて、そんなこんなで、運動会が終了し、帰りのバスに乗り込みます。
お見送りで手を振ってくれるメンバーの様子に、「さあ皆様、これで最後の最後ですよー。全力で手を振っていきましょう」と、後押しの声を掛けるガイドさん。
もう、ファンたち全力全開。
「…皆様、お疲れ様でした。実は、私たちも2階のところから運動会を見させていただいていたのですけれども」
と、話し出すガイドさん。
運動会といえば、閉会の挨拶の時の“うっちーの涙”がハイライトですが。
「最後のうっちーの挨拶は感動的でしたね…私も、皆様の後ろで一緒にボロボロ泣いてしまいまして…後輩から、『先輩、ハマり過ぎです』と言われつつ、もう私も、皆様の輪の中に一緒に参加させていただいてもいいんじゃないかと思えてきまして…」
ファンたちといえば、どよめきを通り越して、驚愕でしばらく誰も何も言えずに彼女を見つめるばかり。
「来年のファンツアーは、私も皆様側のお席に座っているかもしれませんので、その時は、どうか温かく見守ってやってください」
少し照れ臭そうに、でも相変わらずのニコニコ笑顔でそう語るガイドさん。
が、ガイドさぁぁぁぁん!!!!!
−−−
いよいよ東京駅に着く直前。
ガイドさんは最後の挨拶と共に、私たちに歌をプレゼントしてくれました。
きっと、“歌のプレゼント”は、観光バスには付き物で、ガイドさん的には慣れっこなのかもしれませんが、今回は、『WORLD ORDER』のサビという、あんまりアカペラには向かない曲でした。
歌いにくそうに、それでも一生懸命歌いきってくれました。
最高の笑顔で、最高の態度で、1号車の中に最高の連帯感をもたらしてくれた、ガイドさん。
このファンツアーがこんなにも素晴らしかった要因の一部には、確実に彼女の存在があります。
接客・サービス業は、『相手の立場を考え、相手の気持ちを思いやって行動すること』という基本中の基本が、正しく実践できている、素晴らしい人だと思いました。
それも、彼女自身も楽しそう(少なくとも、私にはそう見えました)で、無理矢理やらされている様子は一切感じさせない姿勢。
同じサービス業に従事する以上は、彼女のような人を見習わなくてはならないんだなあと痛感しました。
素敵な素敵なガイドさん。
本当に、お世話になりました。
ありがとうございました。
今度は、ファン側の座席で一緒にいられたら嬉しいなあ。